ピアニーノ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 03:20 UTC 版)
「ジョン・アイザック・ホーキンス」の記事における「ピアニーノ」の解説
1798年にアイルランドのピアノメーカー、ウィリアム・サウスウェルが正方形のピアノで同様の試みを行っており、後年、ロンドンのウィリアム・フレデリック・コラードがこれを繰り返したが、ホーキンスは、弦が床に降り、鍵盤が上がるアップライトピアノ(ピアニノ)を初めて製作した。 フィラデルフィアに住んでいたホーキンスは、1800年に特許を取得した「ポータブル・グランド」と呼ばれるピアニノ(コテージ・ピアノフォルテ)を発明し、製造を開始した。それまでにもアップライト・グランドピアノやアップライト・チェンバロは存在していたが、それらは横長の楽器を幅広に折り返し、鍵盤とアクションをそれに合わせたものだった。 彼の楽器は、ケースから独立した完全な鉄製のフレームに収められており、鉄製の抵抗棒と鉄製のアッパーブリッジで強化されたフレームの中で、響板は完全に吊り下げられていた。弦の長さはすべて同じで、機械的なねじで調律する装置が弦の張力を調整している。 また、金属製の支柱を使ったアクションは、ロバート・ヴォーナムのチェック機能を先取りしたものであり、その後のアイデアとしては、反復のための装置がある。この発明品の束はロンドンに持ち込まれ、ホーキンス自身が展示したが、この楽器は音が悪かった。
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