パンチングウォール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 10:21 UTC 版)
「金沢海みらい図書館」の記事における「パンチングウォール」の解説
金沢市は積雪が多いため、天窓(トップライト)で採光するのは困難である。シーラカンスK&Hは100パターン以上の円窓をシミュレーションし、大きさや透過度に差がある天窓を配置することで統一感のある光が入ることを突き止めた。大胆な吹き抜けを取り入れた閲覧室には水平加重を負担するものがないため、垂直の柱に斜材を配した鉄骨フレームで外壁を組み立て、この鉄骨フレームと重ならないように円窓を配している。 外壁は縦400cm×横204cm×厚さ1.5cmのガラス繊維補強セメント(GRC)パネル520枚で構成されており、1枚のパネルに18個の円窓が設けられている。室内側には厚さ0.6cmのスチールパネルが用いられている。双方のパネルの間にラッパ型のアルミ枠がはめ込まれており、アルミ枠の外側は円形のガラスブロックで、内側はポリカーボネイト板で閉じられている。 このようにアルミ枠とガラスブロック/ポリカーボネイト板で円窓が生み出されており、6,000個にも上る円窓の大きさは20cm、25cm、30cmの3種類がある。円窓の内側は38cm、41cm、44cmの3種類であり、外側から見た場合よりも大きさの差異を感じさせないようになっている。ガラスブロックには紫外線を和らげるための熱線吸収ガラス、網入りガラス、すりガラスなど数種類が用いられ、円窓の設置場所によって種類が変えられている。円窓は「海の泡」に例えられることもある。
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