パンサー_(駆逐艦母艦)とは? わかりやすく解説

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パンサー (駆逐艦母艦)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/31 16:59 UTC 版)

艦歴
発注
起工 1889年
進水
就役 1898年4月22日
1902年6月19日
1907年11月18日
退役 1899年10月20日
1903年10月21日
1922年5月
その後 1923年3月24日に売却
除籍
性能諸元
排水量 4,260トン
全長 324 ft 4 in (98.86 m)
全幅 40 ft 6 in (12.3 m)
吃水 18 ft 2.5 in (5.5 m)
機関 スチームタービン
最大速 14ノット (26 km/h)
乗員 138名
兵装 5インチ砲6門、4インチ砲2門、3ポンド砲6門、機銃1基、3インチ曲射砲1門

パンサー (USS Panther, AD-6) は、アメリカ海軍補助巡洋艦。後に駆逐艦母艦に改装された。

艦歴

当初の船名はオースティン (SS Austin) であり、1889年にペンシルベニア州フィラデルフィアウィリアム・クランプ・アンド・サンズ社で起工した。海軍は1898年4月12日にレッド・D・ライン・スチームシップ社から購入し、1898年4月22日にニューヨークで艦長ジョージ・C・レイター中佐の指揮下パンサーの艦名で就役した。

米西戦争が勃発し、パンサーは就役後直ちに任務に赴いた。4月に北大西洋艦隊に合流し、部隊は紛争期間を通してキューバの封鎖を行った。

ウィリアム・T・サンプソン提督は5月初旬にキーウェストからパスクワル・セルベラ提督率いるスペイン艦隊がサンティアーゴ・デ・クーバにいるであろうとの報告を受けた。パンサーは艦隊の他の艦と共に沖合を偵察し、6月11日に646名の海兵隊員を乗せてグアンタナモ湾を出航した。海兵隊はカイマネラに上陸し、続いての戦いに備えて塹壕を掘って待機した。パンサーは僚艦と共に以前の位置に後退した。スペイン艦隊が戦闘で壊滅した後、パンサーはニューヨークに向けて出航し、その後ニューヨークボストンノーフォークポーツマス間を巡航、1899年10月20日にフィラデルフィアに向かい、通常状態で待機した。

パンサーは保管の後1902年6月19日に再就役し、訓練艦の任務に就いた。7月にニューヨークに向けて出航、各地の海軍民兵と共に活動を行った。7月にはニュージャージー州、8月初めにはペンシルベニア州、8月末にはコネチカット州海軍民兵を乗艦させた。1902年、西インド諸島カリブ海の政情が不安定になり、アメリカ海軍は合衆国の権益保護のため艦隊を派遣した。1902年9月にパンサーは海兵隊大隊を乗せ、ホンジュラス沖合でステーション艦任務に従事するためカリブ海に向けて出航した。1903年10月21日までカリブ海戦隊と共に活動し、その後フィラデルフィアで退役した。

パンサーは1907年11月18日に補助工作艦として再就役し、北大西洋艦隊に配属、1917年4月まで活動した。パンサーはグレート・ホワイト・フリートの世界周航に補助艦として支援を行った。その後1917年7月1日にフランスブレストに向けて出航、第一次世界大戦でのアメリカ海軍駆逐艦隊に母艦として随伴した。戦後はスコットランドカークウォールイングランドのデヴォンポート、ポルトガルリスボンポンタ・デルガダを訪問した。

1921年、アメリカ合衆国の関心は中国へと移った。海軍の揚子江パトロールは数年間活動し、紛争の予防およびアメリカ人、アメリカ合衆国の権益保護に貢献した。パンサーはアジア艦隊に合流し、権益保護活動に従事した。ステーションでの任務は1922年まで続き、その年の5月に退役のため帰国する。退役後は1923年3月24日フィラデルフィアのティオガ・スチール社に売却された。

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