パトナムの「internal self-helper」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/19 05:57 UTC 版)
「内的自己救済者」の記事における「パトナムの「internal self-helper」」の解説
パトナム自身は1989年の著書で「私のISHに関する経験は限られたもの」「数人」で、それらのケースでは「計り知れないほど役にたつ情報源で案内役だった」と述べているが、同時に「自分がISHであるという交代人格の陳述を鵜呑みにするべきではない。」「少し眉に唾をつける。正しくない方向へ案内したり破壊的な助言を与えるニセISHがいるので治療者は用心しなければならない。」「長期的には治療者が自分自身の治療的判断力を用いなければならない」とも述べる。 また、略号では同じISHとなっても、アリソンは「Inner Self Helper」、パトナムは「internal self-helper」と言っている。日本語に翻訳すると同じことのように見えるが、パトナムは「Inner Self」から「self」を切り離してハイフォンで「helper」に結合し、残る「Inner」を「internal」に置き換えて、アリソンが用いた「Inner Self」という、スピリチュアルな世界の人たちに特別に意味付与された用語を消し去っている。 そしてアリソンの心霊的な言辞についてはについては、「困難な患者を相手に奮闘しているときの治療者は奇跡的な介入をやってみたいと願うものであり、この願望がISHには全知性があるという気にさせてしまうと私は思う」と述べる。アリソンにとってはISH(Inner Self Helper)は交代人格とは別物で、特別な意味を持った霊に通じるものだが、パトナムにとってのISH(internal self-helper)はあくまで交代人格のひとつである。
※この「パトナムの「internal self-helper」」の解説は、「内的自己救済者」の解説の一部です。
「パトナムの「internal self-helper」」を含む「内的自己救済者」の記事については、「内的自己救済者」の概要を参照ください。
- パトナムの「internal self-helper」のページへのリンク