パスワードの悩み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/29 01:41 UTC 版)
現行のパスワードシステムはコンピュータにとっては何の問題もない。8桁が100桁になろうが1000桁になろうが瞬時に照合できるし、際限なく記憶装置に溜め込むことができる。しかし、生身の人間はそうはいかない。パスワードの悩みは次のようにまとめることができよう。 注意を促されなければ多くのひとは上述のような脆弱なパスワードを登録する 強固なパスワード登録を要求されると多くの人はメモに書いて持ち歩く メモ持ち歩きを禁止されると公私混同で他のアカウントに使い回す 使い回し(C)を禁止されると脆弱パスワード利用(A)かメモ持ち歩き(B)に戻ることになる 現実を無視したパスワード厳格管理の実施は実質的に管理者の「言いっ放し」と被管理者の「聞きっ放し」に終わることになりかねないが、ここで怖いのは誰にでもは実行できないと承知している事柄を闇雲に被管理者に実行するように強いるようなことはこうした規範を制定し呼びかける管理者側の権威の毀損に通じることである。虚構を受け入れることから情報セキュリティの実践を始めた利用者に熱意をもって真剣に情報セキュリティ遵守を図ることを期待することはできないことは明らかと思われる。[独自研究?]
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