バーチャル・セーフティカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 05:23 UTC 版)
「セーフティカー」の記事における「バーチャル・セーフティカー」の解説
2014年の日本GPにて発生したジュール・ビアンキの大事故(翌年にビアンキは死去)を受けて、FIAはテストの結果、2015年よりバーチャル・セーフティカー(VSC)の導入を決定した。 これは仮想のセーフティカー出動コンディションを導入するもので、導入中はドライバーは指定されたデルタタイムに従って減速する事が義務付けられる。 FIAは「コースクラークの指示によりVSCの手順が開始される。コース上でダブルイエローフラッグを振る必要がある状況で、競技者あるいはオフィシャルが危険にさらされる可能性があるものの、(実物の)セーフティカーを出動させるほどの状態ではない場合に使用する」としている。 これに類似したものとして、ル・マン24時間レースで2015年より導入されている「スローゾーン」がある。これはコースマーシャルからの指示により、コースの一部分だけに最高時速80kmの速度規制を導入するもので、2017年からはコースを9つのセクションに分割し、必要に応じ1つまたは複数のセクションについて「スローゾーン」指定を行う形となっている。スローゾーンでの速度超過は反則となる。 また、SUPER GTやスーパー耐久においては、全車がコース全体で80km/h(S耐では50km)の制限を受けるフルコースイエロー(FCY)としてVSCに類似した措置が導入された。
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