バークマンとC・ウィルソンの舌戦
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「2011年のワールドシリーズ」の記事における「バークマンとC・ウィルソンの舌戦」の解説
ランス・バークマンはカージナルス入団決定後の1月下旬、テキサス州ヒューストンで地元のラジオ番組に出演した。そのなかで彼は、レンジャーズと契約する可能性もあったと明かしたうえで「クリフ・リーがいなくなったあそこは平凡なチーム」「本来の実力に比べて成績が良すぎる投手が何人かいる」と罵った。レンジャーズのC.J.ウィルソンは、一連の発言を伝え聞くと「面白いことを言うね。(カージナルス入りを決める前には)引退しようかって迷ってた人の言うことなんか、まともに相手する必要もないよ」とやり返した。 2011年シーズンのレンジャーズは、5月中旬以降は地区首位の座を譲らぬまま前半戦を終えた。オールスターゲームの際に、バークマンはアメリカンリーグのクラブハウスを訪ね、C・ウィルソンのロッカーに置き手紙を残していった。そこには「おめでとう、君のチームは好調だし君自身も素晴らしい投球をしている。僕が何かしらの間違いを犯すのは今に始まったことじゃないが、悪く思わないでほしい。ポストシーズンで会おう」と記されており、これがきっかけで両者は和解に至った。 置き手紙の最後にあった言葉が現実となり、ワールドシリーズでの両チームの対戦が決まると、1月の出来事が再び注目を集めた。バークマンは「想像以上に騒ぎが大きくなってしまった。レンジャーズのことを悪く言うつもりはなかった」と釈明し、自らの誤りを認めた。レンジャーズGMのジョン・ダニエルズは「今季の彼の活躍は目覚ましく、カージナルスがワールドシリーズに進出する原動力になった。そして例の発言も撤回したんだ、それで構わないじゃないか」と述べ、話を蒸し返さない意向を示した。
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