バンダー・ログの王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 22:38 UTC 版)
「ジャングル・ブック (2016年の映画)」の記事における「バンダー・ログの王」の解説
木の上で落ち込むモーグリの前にハヌマンラングールが現れ、モーグリの真似をしておちょくってくる。モーグリが強く「止めろって!」と言うと向こうも真似して怒りだした。すると、急に現れたサルの仲間がモーグリを持ち上げて、空が見えるほど高い木の上でバケツリレーを始めた。サルの手からサルの手へモノのように放り投げられるモーグリ。バギーラとバルーがすぐに気付いて追いかけたが、サルはかなり高い崖の上までモーグリを背負ってよじ登っていく。そして、崖の上に投げ込まれたモーグリの目の前に現れたのは廃墟と化した巨大な寺院であった。シシオザルに前を行けとばかりに背中を突かれ、寺院の中まで連れていかれたモーグリ。そして、空から光射す吹き抜けのある広間までたどり着いた。モーグリはたまたま近くに置いてあったカウベルをなんとなく手に取り「カラコロ」と音を鳴らすと、サルたちが遠ざかったので思わず後ろを振り向いた。もう一度前を向き、カウベルを元の場所に戻して、また後ろを向いた瞬間、その背後から床に転がっていたパウパウの実を手に取る巨大な何者かがいることに気付いた。バンダー・ログの王キング・ルーイである。話を聞けば、彼は色々な物を所有するが、唯一手にしたことがない赤い花を自分に差し出すようモーグリに強要してくるのである。嫌がるモーグリの後ろからバルーの声がした。そして、それはバルーがキング・ルーイと話している隙に、バギーラがモーグリを連れ出そうとする作戦だったのである。しかし、1匹のサルがそれに気づいてしまったので、モーグリ、バギーラ、バルーは一気に寺院の中庭まで飛び出た。するとキング・ルーイはその巨体をついに立ち上がらせた。バギーラとバルーが中庭でバンダー・ログの足止めを狙う。モーグリはさらに下がって寺院の南側へ入ったが、しばらくして中庭まで出てきたキング・ルーイは、けたたましい声で大咆哮し、とんでもない身体能力でその巨体を跳ね上がらせ、バギーラたちが何かをする間もなく、モーグリが行った方向を先回りし、その入口を大きな体で塞いだ。モーグリが「僕は群れに戻るんだ! アキーラのところへ帰る!」と言うと、キング・ルーイは「アキーラ? 聞いていなかったのか? 奴ならシア・カーンに殺されたぞ」と言った。それを信じないモーグリは寺院の中をかけ回った。キング・ルーイもヒートアップしていく。だが、彼は正気を失い始めていた。モーグリが光射すほうへ向かいジャンプして寺院の外に抜け出すと、彼も手を伸ばした。だが、あまりにもその巨体が暴れて回ったので、ついに寺院が耐え切れなくなり、崩れ落ちてしまった。バンダー・ログはキング・ルーイを救出するため、崩れ落ちた瓦礫を手に取って放り投げ始めるが、それは途方もなく絶望的な状況であった。一方で、バギーラとバルーもモーグリが瓦礫に埋もれてしまったと思っていたが、幸いにもモーグリは木の上にいた。しかし、モーグリはショックを受けていた。アキーラが死んだことが本当だと知ったモーグリの顔は怒りに満ちていた。そして物語はシア・カーンとの最終決戦へと向かう。
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