バレエの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 14:57 UTC 版)
「牧神の午後 (バレエ)」の記事における「バレエの特徴」の解説
バクストのデザインによる牧神は、牛を連想させる斑模様の肌着に、金色の鬘とサンダルという姿であった。 「あらゆるセンチメンタリズムを追放する」と宣言したニジンスキーの振付は古典的なバレエのステップを全面的に排除した、極めて独創的なものであり、舞台上のダンサーは常に観客に対して横を向いたまま、ゆったりと左右に動いた。独特の二次元的な姿勢については、1910年夏にニジンスキーがルーブル美術館を訪れた際に古代エジプトの絵画を見たことが影響しているとされているが、ニジンスキーに影響を与えたのはエジプトの絵画ではなく、同美術館で展示されていた古代ギリシャの壷絵だとする説もある。 ラストシーンでは、ニンフが残していったヴェールの上にうつ伏せになった牧神が下腹部に手を入れて自慰の動作をし、腰を痙攣させて性的な絶頂を表現する。性的なテーマがこれほど露骨な形で表現された舞台作品というのは前代未聞であった。
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