バック紙・布バック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 22:18 UTC 版)
「スタジオ (写真撮影)」の記事における「バック紙・布バック」の解説
レンタルスタジオでは、色や質感が異なるものが多数用意されている場合がある。これらは、被写体のバック(背景)に使われるものであるため、スタジオの広さに従ったかなり大きなサイズのものが必要になる場合があり、ある程度はスタジオに備え付けられているのが通例である。バック紙の幅は2.72mと3.56mの物が多い。またバック紙はよく使われる銘柄の名前をとって「サベージ」「セットペーパー」や「スーペ(スーペリア)」と呼ばれることもある。もちろん、撮影する側が持ち込むこともできるが、プレーンで一般的な背景でいい場合はスタジオで在庫しているものを使用する事が多い。特殊な柄の布を使う場合は専門のレンタル業者が存在し、レンタルすることができる。 傷をつけないことを条件として使うケースと、傷がつくのを前提に買い取り前提で使う場合とがある。背景から床にかけてたらして滑らかな背景とする場合には、ホリゾントの上にものを置いたり人が歩いたりするため、床に敷く部分については買いきりで使うことになる。 写真館では、布に特殊な塗装を施し模様を描いた「布バック」が一般的。被写体の晴れ着などを引き立てるよう地味なグレー、ブラウン、モスグリーンの地にアーチ、森の木立、螺旋階段などをエアブラシ等でソフトに描いた物、または雲の様な模様を描いた「むらバック」と呼ばれる物などが多い。この種の布バックは重く巻心がたわむと塗装にひびが入ってしまうため直径15センチ位の金属のパイプに巻き付け、吊るしてある。丈夫で塗直しもできるので耐用年数は長く親子二世代に渡って使用していることも珍しくない。最近は明るい色合いの「むらバック」や単色のバック紙も用いられ、あらかじめ背景用に施工された壁面をそのままバックとするケースも増えている。
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