バス置き去り死
施設の送迎バス等に乗客を置き去りにしてしまい、炎天下の社内で熱中症などによって乗客を死なせてしまうこと。とりわけ、2021年~2022年に立て続けに発生した、幼稚園や保育園の送迎バスに園児を置き去りにして死なせてしまった一連の事件の総称。
「バス置き去り死」という表現は、主に報道機関などが用いている。
高齢者をデイサービスの送迎車に置き去りにして死なせてしまうような場合も「バス置き去り死」と呼び得る(実際そのような事件が発生している)が、それ以上に保育園や幼稚園に幼児を置き去りにしてしまう事件が深刻な問題として扱われている。なお、単に「置き去り死」というと家に幼児を置き去りにしたまま放置して死なせるような(育児放棄)事件を指す場合がある。
園児のバス置き去り死は、園児を全員バスから降ろしたかどうかの確認を怠ることによって起きる。降車していない園児が残っていたとしても、迎えた施設側が園児の不在を訝れば置き去りに気づける(そのような間一髪の事例も多々ある)が、この確認が徹底されなかったことで園児が亡くなる事例につながった。送迎バスに取り残された園児には、当然ながらまだ自力で脱出する力も知識も持たない。
2022年10月、政府は園児バス置き去り死事件の再発防止に向けた対策の取りまとめを始めた。具体的な対策としては、園の送迎バスに置き去り対策のための安全装置を設置するよう義務付ける等の内容が検討されている。
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