ハンカ・シェルデルップ・ペツォルトとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ハンカ・シェルデルップ・ペツォルトの意味・解説 

ハンカ・シェルデルップ・ペツォルト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 03:50 UTC 版)

ハンカ・シェルデルップ・ペツォルト
基本情報
出生名 ハンカ・シェルデルップ
(Hanka Schjelderup)
生誕 1862年6月27日[1]
出身地 スウェーデン=ノルウェー
 ノルウェークリスチャンサン[1]
死没 1937年8月14日
大日本帝国 東京府東京市京橋区明石町 聖路加国際病院[1]
ジャンル ピアノ声楽
職業 ピアニストソプラノ歌手

ハンカ・シェルデルップ・ペツォルト(Hanka Schjelderup Petzold、1862年6月27日 - 1937年8月14日[1]または同年8月18日[2])は、ノルウェーピアニスト声楽家ソプラノ)。姉に画家のライス・シェルデルップノルウェー語版[3]、兄に作曲家のゲルハルト・シェルデルップ英語版がいる[4]

経歴

夫のブルーノ・ペツォルト

パリフランシス・トメ英語版エリ=ミリアム・ドラボルド英語版マリー・ジャエルに、ヴァイマルフランツ・リストにピアノを学んだ。パリに戻ると同地でマチルデ・マルケージに、さらにドレスデンアグラヤ・オルゲニ英語版に声楽を学んだ。バイロイトではコジマ・ワーグナーリヒャルト・ワーグナーオペラについて学んだ。その後、ドイツでオペラ『タンホイザー』のエリーザベト役が好評を博する。1909年に来日し、1924年まで東京音楽学校で声楽とピアノの指導に携わった。夫はドイツの仏教研究者ブルーノ・ペツォルト[1][2][5]

ハンカ・シェルデルップ・ペツォルトの指導を受けた著名な日本人声楽家として、原田潤[6]三浦環、外山国彦[7]梁田貞[8]澤崎定之[9]清水金太郎船橋栄吉立松ふさ[10]柳兼子[11]永井郁子原信子武岡鶴代[12]矢田部勁吉[13]須藤五郎[14]関鑑子[15]細川碧[16]などが挙げられる[1][2][17]

1937年3月に心臓病のために聖路加国際病院に入院し、同年8月に没した[1]。夫のブルーノは第二次世界大戦終戦時に長野県軽井沢町疎開し、1949年2月16日に同地で死去した[18]。その後、夫妻の遺骨は比叡山に葬られた[4]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 東京芸術大学百年史 東京音楽学校篇 第2巻 2003.
  2. ^ a b c コトバンク. ペツォルト ハンカ.
  3. ^ “Leis Schjelderup”. Norsk kunstnerleksikon. Oslo: Universitetsforlaget. (1982-1986). https://nkl.snl.no/Leis_Schjelderup 2020年1月24日閲覧。 
  4. ^ a b ハンカ・シェルデルップ・ペツォルト(Hanka Schjelderup Petzold) 駐日ノルウェー王国大使館
  5. ^ 瀧井 2018, pp. 199–200.
  6. ^ 日本の作曲家 2008, p. 543, 原田 潤.
  7. ^ 外山国彦”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  8. ^ 梁田貞”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  9. ^ 沢崎 定之”. コトバンク. 20世紀日本人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  10. ^ 立松ふさ”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  11. ^ 柳兼子”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  12. ^ 武岡 鶴代”. コトバンク. 20世紀日本人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  13. ^ 矢田部勁吉”. コトバンク. デジタル版 日本人名大辞典+Plus. 2020年1月18日閲覧。
  14. ^ 日本の作曲家 2008, p. 375, 須藤 五郎.
  15. ^ 関 鑑子”. コトバンク. 20世紀日本人名事典 ; 新撰 芸能人物事典 明治 - 平成. 2020年1月18日閲覧。
  16. ^ 日本の作曲家 2008, pp. 592–593, 細川 碧.
  17. ^ 瀧井 2018, pp. 206–207.
  18. ^ Buddhist Research Information 第4~10号, p.136, Institute for Advanced Studies of World Religions, 1982.

参考文献

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ハンカ・シェルデルップ・ペツォルト」の関連用語

ハンカ・シェルデルップ・ペツォルトのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ハンカ・シェルデルップ・ペツォルトのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのハンカ・シェルデルップ・ペツォルト (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS