ハワイ式噴火とは? わかりやすく解説

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ハワイしき‐ふんか〔‐フンクワ〕【ハワイ式噴火】

読み方:はわいしきふんか

粘性の低い大量玄武岩溶岩流出主とする比較穏やかな噴火楯状火山山腹山頂部割れ目噴火であることが多くハワイ島キラウエア火山がこの例。


ハワイ式噴火

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 09:56 UTC 版)

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ハワイ式噴火を起こしているキラウエア火山のプウオオ噴火口

ハワイ式噴火: Hawaiian eruption)とは、マグマのしぶきや溶岩が連続的に流れ出る、非爆発的タイプの噴火である。流出性噴火 (en:effusive eruption) とも言う。ハワイキラウエア火山などでよく見られるためこの名がある。マグマのしぶきを連続的に噴水のように放出する溶岩噴泉や割れ目噴火による「火のカーテン(: curtain of fire)」などが特徴的である。このタイプの噴火が起こるのは、マグマ玄武岩質で粘性が低く、水などの揮発性成分の含有量が少なく、温度が高い場合に多い。ハワイ島の火山のほか、アイスランドなどでよく見られる。

ハワイ式噴火: 1: 噴煙, 2: 溶岩噴泉, 3: 噴火口, 4: 溶岩湖, 5: 噴気口, 6: 溶岩流, 7 溶岩と灰の層, 8: 地層, 9: シル, 10: 火道, 11: マグマ溜まり, 12: 岩脈

日本においても主に玄武岩質マグマを噴出する伊豆大島三宅島などでよく見られる。ただしハワイより火砕物の生産量は多い。これはハワイより揮発性成分の量が多いことによる。

ハワイ式噴火は非爆発的で飛散物が遠くまで飛ばないため、火山活動の中では安全なものと思われており、観光スポットとしても人気がある。

しかし、ハワイ式噴火から爆発的噴火に移行することもある。割れ目噴火が海岸に達して海水や地下水と接触したり、火口内を埋めたマグマが地下に逆流するときに地下水と接触したりすると、マグマ水蒸気爆発に移行することがある。 1790年、キラウエアを行進中の兵士80名が死亡した事件[1]や、1924年5月18日、観光客が火口からの飛来物に当たり、それが原因で死亡している事件[2][3]は、後者の、1983年三宅島噴火での新澪池・新鼻での噴火は前者の例である。

参考文献

  • Casadevall, T.J. (ed.) (1995). Volcanic Ash and Aviation Safety: Proceedings of the First International Symposium on Volcanic Ash and Aviation Safety. DIANE Publishing. p. 437. ISBN 0788116509 
  • MacDonald, Gordon A.; Peterson, Frank L.; Abbott, Agatin T. (1983). Volcanoes in the Sea: Geology of Hawaii (2nd edition). University of Hawaii Press. pp. 156–157. ISBN 0824808320 
  1. ^ (map) Natural Hazards of North America. National Geographic Society 
  2. ^ William Melson (1982). Volcano. Time Life Books. p. 123. ISBN 0-8094-4304-X 
  3. ^ The 1924 Explosions of Kilauea”. Hawaiian Volcano Observatory. 2008年3月19日閲覧。

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