ハリケーンランタン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:40 UTC 版)
「ランプ (照明器具)」の記事における「ハリケーンランタン」の解説
燃料タンクから左右に2本の支柱で煙突部分につながる構造で、蓋のある煙突を持った荒天下でも使用できることに特徴があるものをハリケーンランタン(またはハリケーンランプ)と呼称し、実用ランプとして普及している。原型は1833年のBruno Nierの特許による。ハリケーンランタンでは2本の支柱は煙突部分から熱せられた空気が上に昇る気流を利用し、空気を下に送ってバーナーを吹き上げるための通路になっており、強風や雨下でも安定した燃焼を行える。煙突の真上にパイプが伸びており、左右の支柱に振り分けるタイプは燃焼後の暖かい空気を直接バーナーに送り込むものでホットブラスト、煙突の横から直接左右の支柱に振り分けるタイプは冷たい空気を混合してバーナーに送り込むものでコールドブラストと呼ぶ。ホットブラストは高温度の空気をバーナーに送るため、精製度の低い灯油も使用できる利点があるが、白灯油を使用する一般的な使い方ではコールドブラストのほうが明るいため、ホットブラストはあまり普及していない。
※この「ハリケーンランタン」の解説は、「ランプ (照明器具)」の解説の一部です。
「ハリケーンランタン」を含む「ランプ (照明器具)」の記事については、「ランプ (照明器具)」の概要を参照ください。
- ハリケーンランタンのページへのリンク