ハッシュの衝突耐性についてとは? わかりやすく解説

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ハッシュの衝突耐性について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 02:27 UTC 版)

MD5」の記事における「ハッシュの衝突耐性について」の解説

MD5ハッシュ値については、パソコンレベルでも数10程度で、同一ハッシュ値の非ユニークなデータ列を生成できる実装広まっている。すなわち、強衝突耐性容易に突破されうる状態にある(SHA-0/SHA-1アルゴリズムについても、MD5ほど容易ではない突破される脆弱性発見されている)。 ただし、任意に与えられハッシュ値に対して、(何らかの別のデータ生成する実装広まっているわけではないので、弱衝突耐性容易に突破されうる訳ではないまた、任意に与えられハッシュ値に対して改竄者の意図どおりのデータ列を容易に生成できるでもないもしそうならば、それは既に暗号ではない)。 強衝突耐性突破とは例えば、同一ハッシュ値を持つ非ユニークな2つデータD1とD2ペア1つ発見できた、ということである。なお、この場合D1D2が意味を持つデータであるかどうか問われないまた、データD3ハッシュ値がHであったとして、この"特定の"ハッシュ値Hに対して同一ハッシュ値を持つような他のデータD4発見できたとしたら、それは弱衝突耐性突破された事を意味する(即ち、D3とHの組み合わせで無改竄性を証明できなくなる)。 そのため、直ちにこれらのハッシュアルゴリズムを用いている暗号化通信盗聴改竄されたり電子署名有効性無くなると言うわけではない。しかし、強衝突耐性突破されたという事は、将来的には攻撃手法計算能力進化により、弱衝突耐性突破されうるという事暗示する。もし弱衝突耐性突破されたとしたら、もはや暗号化通信電子署名の無改竄性を証明できなくなり、その暗号化署名システムは(半ば)死を意味するまた、暗号化署名システムintegrity例え最良攻撃手法に対して十分に頑強であるという事)にハッシュ衝突耐性突破が困難であるという前提がもし有った場合には、そのシステムintegrity当然に失われる事になる。Integrity要求されるシステムでは、その再検証が最低限必要となる。

※この「ハッシュの衝突耐性について」の解説は、「MD5」の解説の一部です。
「ハッシュの衝突耐性について」を含む「MD5」の記事については、「MD5」の概要を参照ください。

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