ヌクレオソーム内のタンパク質相互作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:06 UTC 版)
「ヌクレオソーム」の記事における「ヌクレオソーム内のタンパク質相互作用」の解説
コアヒストンタンパク質はヒストンフォールド(英語版)と呼ばれる特徴的な構造モチーフが含まれる。ヒストンフォールドは、2つのループ(L1–2)で隔てられた3本のαヘリックス(α1–3)から構成される。溶液中では、ヒストンタンパク質はH2A-H2Bヘテロ二量体とH3-H4ヘテロ四量体を形成する。ヒストンは長いα2ヘリックスを介して逆平行方向に二量体化する。さらに2つのH3-H4二量体は、H3どうしの広範囲にわたる相互作用によって安定化された4ヘリックスバンドルを形成する。H2A-H2B二量体は、H4-H2B間の相互作用によってH3-H4四量体に結合する。H4-H2B間の相互作用には疎水的クラスターの形成が含まれる。ヒストン八量体は中心となるH3-H4四量体が2つのH2A-H2B二量体の間に挟まれることで形成される。4種類のコアヒストンすべてが高い塩基性を有するため、ヒストン八量体はDNAの存在下か高塩濃度条件下でのみ安定である。
※この「ヌクレオソーム内のタンパク質相互作用」の解説は、「ヌクレオソーム」の解説の一部です。
「ヌクレオソーム内のタンパク質相互作用」を含む「ヌクレオソーム」の記事については、「ヌクレオソーム」の概要を参照ください。
- ヌクレオソーム内のタンパク質相互作用のページへのリンク