ニーナ・ロマシェコワとは? わかりやすく解説

ニーナ・ロマシェコワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/20 04:28 UTC 版)

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ニーナ・ロマシェコワ
ローマオリンピック(1960年)にて
選手情報
フルネーム Nina Apollonovna Romashkova
国籍 ソビエト連邦
種目 円盤投
生年月日 (1929-04-27) 1929年4月27日
生誕地 ソビエト連邦
ロシア社会主義連邦ソビエト共和国スヴェルドロフスク
没年月日 (2016-08-19) 2016年8月19日(87歳没)
死没地 ロシアモスクワ
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ニーナ・ロマシェコワ (ロシア語: Нина Аполлоновна Ромашкова, ラテン文字転写: Nina Apollonovna Romashkova, 1929年4月27日 - 2016年8月19日)は、ソビエト連邦の陸上競技選手。円盤投の選手として1952年ヘルシンキオリンピックから4大会連続して出場。1952年、1960年大会で金メダルを獲得した選手である。ソビエト連邦がオリンピックに初出場した1952年大会の金メダル第1号選手がロマシェコワである。結婚前の姓からニーナ・ポノマレワ (Нина Пономарёва) とも記される[1]

経歴

1929年、スベルドロフスク(現エカテリンブルク)付近の強制収容所(ラーゲリ)で出生[1]。父は教会関係の家に生まれた芸術家、母は富農の家の出身であった[1]。1936年、両親の釈放とともにコーカサススタヴロポリ地方のエセントゥキ (Yessentukiに移住[1]

1947年から陸上競技に取り組み始めたロマシェコワは、1948年にはスタヴロポリ地方の競技会で30.53mという地方の新記録を樹立。その後、1951年にはソ連のチャンピオンとなっている[1]

ヘルシンキオリンピック出場前に結婚し、姓はロマシェコワとなった[1]

ヘルシンキオリンピック

1952年ヘルシンキオリンピックは、ソ連が初めて出場したオリンピックであった。女子円盤投には17カ国から20選手が出場していた。大会記録は1936年のドイツのギーゼラ・マウアーマイヤーの47.63mであった。

ロマシェコワはまず予選ラウンドで45.05mを出し、予選通過記録36.00mを楽に突破した。

決勝ラウンド第1投目で45.16mの記録を出し。同じソ連のニーナ・ドゥンバゼに次いで2位となる。しかし2投目に50.84mを出し、オリンピック記録を3メートル以上更新するビッグスローでトップに立つ。3投目でも51.42mとさらに記録を更新し、金メダルを確定させた。ソ連がオリンピックに出場して初めての金メダルである。

その後

オリンピックから1ヶ月もたっていない8月にオデッサでおこなわれた競技会で53.61mの世界新記録を樹立する。1954年にはヨーロッパ選手権を制覇。1956年メルボルンオリンピックでは銅メダルを獲得。1957年には赤旗勲章を受章[1]1960年ローマオリンピックに出場しオリンピック3大会連続出場を果たす。そしてこの大会で2大会ぶりの金メダルを獲得した。

1964年東京オリンピックにも出場したが、11位に終わった。1966年に現役引退。

2016年8月19日、87歳で死去[2]

脚注

  1. ^ a b c d e f g ソ連初の五輪金に輝いた女子円盤投げ選手死去”. ニューヨーク・タイムズ 世界の話題. 朝日新聞 (2016年9月16日). 2016年9月17日閲覧。
  2. ^ Nina Ponomareva, Soviet Olympian Who Set Off a Diplomatic Crisis, Dies at 87 New York Times、2016年8月23日

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