ニコライ2世一家の列聖についての見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/18 23:40 UTC 版)
「新致命者」の記事における「ニコライ2世一家の列聖についての見解」の解説
苛烈な宗教弾圧を行ったボリシェビキに殺害されたニコライ2世とその家族の列聖が20世紀末になって正教会により行われたが、その記憶する称号に「致命者」を付すかどうかについては見解の差が正教会内に存在する。 在外ロシア正教会はニコライ2世一家を1982年に致命者(Martyrs)として列聖している。これに対し、ロシア正教会は2000年8月、ニコライ2世一家を「受難を耐える者(ストラストチェールペツ、Passion-Bearers)」として列聖した。ニコライ2世一家の列聖の可否についてはロシア正教会内でも議論の的となった経緯があった。亡命者とその子孫を中心とする在外ロシア正教会は革命勢力に殺害された皇族の列聖に積極的であったが、ロシア正教会は在外ロシア正教会に比べて列聖には相対的に消極的であった。両教会の微妙な温度差がこうした別の称号で記憶することに結果している。 ただし、ロシア正教会のものも含め、新致命者のイコンにはニコライ2世一家が中心下方に描かれるのが普通である。
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