ナチュラル・ホルンと古楽器による録音
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「ホルン協奏曲 (モーツァルト)」の記事における「ナチュラル・ホルンと古楽器による録音」の解説
上述の通り、これらの曲は本来バルブのないナチュラルホルンのために作曲されている。現在ではバルブホルンで演奏されることが多いが、ナチュラルホルンで実演・録音を試みる例も増えている。 ナチュラルホルンによる録音はメイソン・ジョーンズによる1961年の録音(オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団伴奏)に遡る。ただしこれは4曲のうち第1番の第2楽章だけナチュラルホルンを使用し、残りは現代のバルブホルンを使用したものである。 ナチュラルホルンによる全曲録音は、ヘルマン・バウマンによる1973年の演奏が最初となる。以下にナチュラルホルンによる全曲録音を年代順に示す。 ヘルマン・バウマン(Hr)、ニコラウス・アーノンクール指揮、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、1973年録音ナチュラルホルンによる最初の全曲録音。第1番の第2楽章は改訂版を使用。断章は録音に含まれていない。 アンソニー・ハルステッド(Hr)、ロイ・グッドマン指揮、ハノーヴァー・バンド、1987年録音第1番の第2楽章は初稿版。断章 K. 494aも収録(いずれもジョン・ハンフリーズによる再構成)。 ローウェル・グリアー(Hr)、ニコラス・マッギガン指揮、フィルハーモニア・バロック管弦楽団、1988年録音第1番の第2楽章は初稿と第2稿の両方を収録。またコンサートロンド K. 371を収録。 ティモシー・ブラウン(Hr)、シギスヴァルト・クイケン指揮、エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団、1989年録音コンサートロンド K. 371と断章 K. 494aも収録。 アブ・コスター(Hr)、ブルーノ・ヴァイル指揮、ターフェルムジーク・バロック管弦楽団、1992年録音コンサートロンド K. 371も収録。 アンソニー・ハルステッド(Hr)、クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団、1993年録音第1番の第2楽章は初稿版とジュースマイヤー版のK. 514の両方を収録。コンサートロンド K. 371も収録(こちらもジョン・ハンフリーズによる再構成)。 パウル・ヴァン・ゼルム(Hr)、コンバッティメント・コンソート・アムステルダム、2005年録音
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