ドラウパディーの衣剥ぎ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 08:35 UTC 版)
「ドゥフシャーサナ」の記事における「ドラウパディーの衣剥ぎ」の解説
ドゥルヨーダナ一派は、兼ねてより、従兄弟のパーンダヴァ兄弟を敵視していた。そこで彼らは、パーンダヴァ兄弟をサイコロ賭博に誘い、ユディシュティラが賭けた財産、王国、その兄弟や妻のドラウパディーを詐術によって全て奪った。 賭博において、ドラウパディーが勝ち取られるという前代未聞の出来事において、その場は騒然となった。ヴィドゥラ(英語版)をはじめとするクル家の家臣らの批判も聞かず、ドゥルヨーダナはドゥフシャーサナに、その場にドラウパディーを連れてくるように命じた。ドゥルヨーダナの命令を聞くと、ドゥフシャーサナは力尽くで髪を掴みながら、ドラウパディーを引き摺り連れて来た。 そういった彼らの暴挙を、カウラヴァ兄弟の一人ヴィカルナは非難したが、ドゥルヨーダナの盟友カルナはそのヴィカルナの発言に怒り狂い、既に勝ち取られたパーンダヴァ達は奴隷であるも同然だとして、ドゥフシャーサナに「パーンダヴァとドラウパディーの着物をはぎとれ」と命じた。ドゥフシャーサナはドラウパディーの衣に手をかけたものの、不思議なことに、その衣は引っ張られる度に新しい衣が現れて、決して脱がされることはなかったのだった。 しかし、このことに、ドラウパディーの夫の一人であるパーンダヴァの次男ビーマは怒り、「私はドゥフシャーサナの胸を裂いて、その血を飲むだろう」と誓いを立てた。
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