ドイツ陸軍のフランス人部隊
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「第33SS武装擲弾兵師団」の記事における「ドイツ陸軍のフランス人部隊」の解説
詳細は「反共フランス義勇軍団」を参照 第二次世界大戦勃発後、フランスはナチス・ドイツとの戦争(1940年のフランスの戦い)を経て独仏休戦協定に応じ、ドイツの占領下に置かれた。それから約1年後、ナチス・ドイツとソビエト連邦の戦争(独ソ戦)が開始された後の1941年夏、ヴィシー政権下のフランス国内ではドイツ軍に所属して共産主義(ソ連)と戦うためのフランス人義勇兵部隊を創設する運動が始まった。マルセル・デア(フランス語版)、ウジェーヌ・ドロンクル(フランス語版)、ジャック・ドリオら親独的なフランス・ファシズム政党の有力者が音頭を取って創設したこのフランス人義勇兵部隊は「反共フランス義勇軍団」(Légion des Volontaires Français contre le Bolchévisme, 略称LVF)と呼ばれた。 しかし、「反共」と銘打った部隊ではあったものの、集まった隊員の中には文字通り反共の念に燃える者もいれば、単にドイツでの強制労働を逃れたいだけの者や、入隊によって支給される高給を目当てとした者もいるなど、お世辞にも隊員すべてが反共思想の持ち主である部隊とはいえなかった。そのうえ、この部隊はドイツが対ソ開戦に踏み切ったのを機に、パリに割拠する対独協力諸団体の領袖たちが自発的に”大同団結”して創設したものであって、ドイツからのさし金があったわけでもなければ、ヴィシー政権もまったく関与していなかった。
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