トルコ人の差別意識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 15:45 UTC 版)
上述のような政府の言論統制も受けて、当時のトルコ人は共和国東部へ在住するクルド人などの少数民族に対して差別意識を有していた。 国境のトルコの役人は小島に親切にした上で、「トルコはギリシャなんかよりずっといい国だが、東部へ行くと追い剥ぎが出るから気をつけるように」と語った。 イスタンブール近郊ではトラックの運転手が小島を親切に同乗させて移動を助け、食事をおごるなどの歓待をした。その運転手は「トルコ東部はクルド人の住むところで危険だ。クルド人は"クルト(『虫けら』または『狼』の意)”みたいな連中で、トルコ語もろくに話せない」と語った。 トルコ西部のトルコ人の多くはクルド人と関わったことがなく、「クルド語には語彙が200語ほどしか存在しない。クルド語はトルコ語とアラビア語とペルシャ語が交じったもので、『言語』とは呼べない。独自の言語がないのだから、『クルド民族』などは存在しない」と考えていた。これはトルコ政府の見解とおおむね一致する。
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