トリビュート_-KISS_MY_ASS-とは? わかりやすく解説

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トリビュート -KISS MY ASS-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 17:33 UTC 版)

『トリビュート -KISS MY ASS-』
キッストリビュート・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックヘヴィメタル管弦楽曲
時間
レーベル マーキュリー
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典 評価
Allmusic [1]
Rolling Stone [2]

トリビュート -KISS MY ASS-』(トリビュート -キッス・マイ・アス-、原題: Kiss My Ass: Classic Kiss Regrooved)は、1994年に発表されたアメリカ合衆国のロック・バンド「キッス」のトリビュート・アルバムである。キッスの結成20周年を記念して企画され、様々なアーティストがカバーで参加した。13週間に亘ってチャートに留まり、RIAAによってゴールド認定されている[3]

概要

カバー・アートとタイトル

アルバムのカバー・アートのディレクター/デザイナーはミッチェル・カナー。CDリリースまでにエース・フレーリーのメイクアップの権利関係が解決しなかったことから、ポール・スタンレーが活動初期に一時していたバンディット(山賊)メイクが使われている。

カナダ[4]日本[5]、およびオーストラリア[6]には、アメリカ盤[7]の星条旗の位置にそれぞれの国旗が使用されている。

アルバムのタイトルはトリビュート・アルバム『キッス・マイ・アンク』(2008年)のタイトルにインスピレーションを与えた。同アルバムには、1982年から1984年にかけてフレーリーの代わりもしくは後任としてキッスで活動したヴィニー・ヴィンセント[注釈 1]が作曲した楽曲のカバーが収録されており[8]、「アンク」は「Ankh Warrior(古代エジプトの戦士)」というキャラクターに基づいた彼のメイクアップに由来する。

構成

「ハード・ラック・ウーマン」では受賞歴があって自らキッスの大ファンだといくつかのインタビューで認めているカントリー歌手ガース・ブルックスが、キッスの演奏をバックにリード・ボーカルを執っている。

「悪魔のドクター・ラヴ」は期間限定で活動したバンド「シャンディーズ・アディクション」[9]が演奏。メンバーは、ボーカリストにメイナード・ジェームス・キーナントゥール)、ギタリストにトム・モレロレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンオーディオスレイヴ)、ベーシストにビリー・グールド(フェイス・ノー・モア)、ドラマーにブラッド・ウィルク(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、オーディオスレイヴ)である。

エクストリームによる「ストラッター」では、楽曲の中間部分のヌーノ・ベッテンコートによるギター・ソロの直前とソロで 「雷神」の主要なリフ、歌詞 "But when she wants/She'll pass you by" のところで「ヘヴンズ・オン・ファイヤー」 のオープニングのボーカル・パートが登場し、バッキング・ボーカリストによって「狂気の叫び」のコーラス・パートが歌われている。終了後にはメンバーの1人が「ラヴ・ガン」のイントロで流れるギター・リックを歌っている。

当初、ジーン・シモンズYOSHIKIに「エルダーの戦士」をオーケストラ・アレンジしてほしいと依頼したが、YOSHIKIは意外性があるとして「ブラック・ダイヤモンド」のオーケストラ・アレンジを提案[10]。「ブラック・ダイヤモンド」は他のアーティストに依頼する予定だったが、YOSHIKIの提案を受け入れた[10]

収録曲

# タイトル 作詞・作曲 カバーアーティスト 時間
1. 「ジュース」(Deuce) Gene Simmons レニー・クラヴィッツスティーヴィー・ワンダー
2. 「ハード・ラック・ウーマン」(Hard Luck Woman) Paul Stanley ガース・ブルックス
3. 「彼女」(She) Simmons, Stephen Coronel アンスラックス
4. 「クリスティーン・シックスティーン」(Christine Sixteen) Simmons ジン・ブロッサムズ
5. 「ロックン・ロール・オール・ナイト」(Rock and Roll All Nite) Stanley, Simmons トード・ザ・ウェット・スプロケット
6. 「悪魔のドクター・ラヴ」(Calling Dr. Love) Simmons シャンディーズ・アディクション
7. 「ゴーイン・ブラインド」(Goin' Blind) Simmons, Coronel ダイナソーJr.
8. 「ストラッター」(Strutter) Stanley, Simmons エクストリーム
9. 「プラスター・キャスター」(Plaster Caster) Simmons ザ・レモンヘッズ
10. 「デトロイト・ロック・シティ」(Detroit Rock City) Stanley, Bob Ezrin ザ・マイティ・マイティ・ボストーンズ
11. 「ブラック・ダイヤモンド」(Black Diamond) Stanley Yoshiki and アメリカン・シンフォニー・オーケストラ
12. 「アンホーリー」(Unheilig) Simmons, Vinnie Vincent デイ・アルヅテ
合計時間:

チャート成績

アルバム - ビルボード(北米)

チャート 最高順位
1994 The Billboard 200 19

シングル - ビルボード(北米)

チャート シングル 最高順位
1994 Mainstream Rock Tracks 「ジュース」 11
Adult Contemporary 「ハード・ラック・ウーマン」 28
Hot Country Singles & Tracks 67
Top 40 Mainstream 26

脚注

注釈

  1. ^ 脱退同然の状態だったフレーリーに代わって『暗黒の神話』(1982年)にクレジットなしに参加し、後任メンバーとして同ツアーに登場。次作『地獄の回想』(1983年)のツアーの後、1984年に脱退。同アルバムは彼が正式メンバーとして参加した唯一のものである。

出典

  1. ^ Allmusic review
  2. ^ Rolling Stone review
  3. ^ RIAA Gold & Platinum database-Kiss My Ass”. February 22, 2009閲覧。
  4. ^ Discogs”. 2025年2月4日閲覧。
  5. ^ Discogs”. 2025年2月4日閲覧。
  6. ^ Discogs”. 2025年2月4日閲覧。
  7. ^ Discogs”. 2026年2月4日閲覧。
  8. ^ KISS MY ANKH: A Tribute To Vinnie Vincent”. SplitScreen Entertainment. 2009年5月19日閲覧。
  9. ^ Discogs”. 2025年2月4日閲覧。
  10. ^ a b 『FOOL'S MATE』(1994年7月号)フールズメイト



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