トラフィック・エンジニアリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/04 09:23 UTC 版)
「Multi-Protocol Label Switching」の記事における「トラフィック・エンジニアリング」の解説
MPLSでは、LSPの通る経路を明示的に (Explicitに) 指定することにより、LSPの経路を自由に制御することができる。この機能を適用することで、トラフィックの分散を図ることができる。また、MPLSノード (LSR)によっては、LSP単位で、帯域確保や、帯域制限、優先制御などの各種QoS制御をおこなうことができる。 MPLSではOSPFやRSVP、LDPなどの制御プロトコルのパケットが、通常の通信のパケットと同じ回線を通る。この方式は手軽に構成できる反面、輻輳(通信量過多)や回線異常が直接的にネットワーク制御に影響を及ぼすため、ネットワークの安定性に劣る。MPLS-TEではOSPFやRSVP、LDPに拡張を施すことにより、制御対象のネットワーク(通常のデータが通るネットワーク)とは別の回線で制御を行うことが可能となった。拡張されたプロトコルは、それぞれ、OSPF-TE、RSVP-TE、CR-LDP となる。
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