トラクション
タイヤが地面を蹴る駆動力のこと。その最大値はタイヤが滑りはじめるときで、その値はタイヤと路面の摩擦係数やタイヤに加わる垂直荷重によって決まる。タイヤと路面間の摩擦係数はタイヤの種類と路面の状況によって変わり、アイスバーンでは、0.1以下になり、ハイドロプレーニングを起こせばゼロに近づく。雪道では外気温、圧雪状態によって大きく変化し、サマータイヤ、オールシーズンタイヤ、スタッドレスタイヤなどタイヤの種類によって摩擦係数も変わる。したがって摩擦係数、タイヤの仕様、接地荷重条件などから、タイヤが滑りはじめるときの最大値を求め、その値内でトラクションをコントロールするのが最適といわれる。
同義語 駆動力参照 トラクションコントロールシステム
トラクション
駆動輪と路面間で生じる駆動力をいう。この力は駆動輪軸重、トルクとタイヤと、路面摩擦力により決まる。駆動力が摩擦力より大きい場合(急発進、雨天、積雪路など)、または駆動輪の軸重が減少したとき(前輪駆動車の坂発進、コーナリング時の内輪)にタイヤが空転する。このようなとき、トラクションが出ない、あるいは抜ける、などという。これを防ぐためにタイヤのグリップ改善、4輪駆動方式、リミットスリップデフ(LSD)などがある。また低μ路で駆動力が勝って空転する場合に備え、エンジントルクを制御するトラクションコントロールシステムを装備することもある。
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