デリックホワイトとは? わかりやすく解説

デリック・ホワイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/15 05:51 UTC 版)

デリック・ホワイト
Derrick White
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州マリン郡サンラフェル
生年月日 (1969-10-12) 1969年10月12日(55歳)[1]
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 1991年 MLBドラフト6巡目
初出場 MLB / 1993年7月22日
KBO / 2000年
NPB / 2002年3月31日
最終出場 MLB / 1998年8月18日
KBO / 2000年
NPB / 2002年8月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

デリック・ラモン・ホワイトDerrick Ramon White, 1969年10月12日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州マリン郡サンラフェル出身の元プロ野球選手外野手)。

阪神タイガースに在籍した2002年には、風貌などがマイク・タイソンに似ていることから、「トラのタイソン」というニックネームを付けられていた。2014年からは、東北楽天ゴールデンイーグルスのチーム統括本部スカウト&ディベロップメント部副部長(駐米スカウト)を務める。

経歴

1991年のMLBドラフト6巡目でモントリオール・エクスポズに指名されて契約。1993年7月22日の対サンディエゴ・パドレス戦(ジャック・マーフィー・スタジアム)で7番・一塁手で先発出場をしてメジャーデビュー。その後、タイガースシカゴ・カブスコロラド・ロッキーズなどを渡り歩き、2000年はシーズン途中で退団したテッド・ウッドの代役として韓国野球委員会(KBO)のロッテ・ジャイアンツで、2001年メキシカンリーグ独立リーグでプレーした[2]

2002年2月24日、阪神タイガースの春季キャンプで入団テストを受け、合格し入団。ダウンスイングからの低い弾道のライナー性の打球が特徴で、入団当初は高い打率から4番打者として起用された。ハッスルプレーが売りで、ダイビングキャッチも果敢に行った。

「チームのためならバケツ運びでもする」とまで言ったが、手首痛に悩まされ成績を残すことができず、10月11日に退団が発表された。当時コーチだった田淵幸一は「もう直接教える事はない。後は本人次第で頑張ってもらうだけだから」と戦力外の烙印を押した(ただし、ホワイトが骨折が判明したにもかかわらず、ベンチに入って声を出す姿には田淵も感動し、自身の著書で褒め称えている)。

阪神退団後はメキシカンリーグやアメリカ独立リーグなどでプレーを続け、2006年にはメキシカンリーグのティフアナ・ブルズに所属し、打率.407、19本塁打、73打点の成績で首位打者を獲得した。

2009年限りで現役を引退した。

2010年2月1日、東北楽天ゴールデンイーグルスの駐米スカウトに就任。阪神時代の一軍監督でもある星野仙一が楽天の一軍監督、田淵が一軍のヘッドコーチに就任した2011年以降は、現役時代に築いた幅広い人脈を足掛かりにアンドリュー・ジョーンズケーシー・マギーケビン・ユーキリスといった大物メジャーリーガーの獲得を相次いで実現させた[3]2014年1月1日付で、楽天のチーム統括本部スカウト&ディベロップメント部副部長に就任。

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
1993 MON 17 52 49 6 11 3 0 2 20 4 2 0 0 0 2 1 1 12 1 .224 .269 .408 .677
1995 DET 39 48 48 3 9 2 0 0 11 2 1 0 0 0 0 0 0 7 1 .188 .188 .229 .417
1998 CHC 11 10 10 1 1 0 0 1 4 2 0 0 0 0 0 0 0 5 0 .100 .100 .400 .500
COL 9 9 9 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0 .000 .000 .000 .000
'98計 20 19 19 1 1 0 0 1 4 2 0 0 0 0 0 0 0 9 0 .053 .053 .211 .263
2000 ロッテ(韓国) 74 322 294 33 89 17 1 11 141 53 4 3 0 1 25 2 2 60 9 .303 .360 .480 .840
2002 阪神 73 248 220 19 50 10 0 7 81 21 1 0 0 1 22 1 5 55 8 .227 .310 .368 .679
MLB:3年 76 119 116 10 21 5 0 3 35 8 3 0 0 0 2 1 1 28 2 .181 .202 .302 .503
KBO:1年 74 322 294 33 89 17 1 11 141 53 4 3 0 1 25 2 2 60 9 .303 .360 .480 .840
NPB:1年 73 248 220 19 50 10 0 7 81 21 1 0 0 1 22 1 5 55 8 .227 .310 .368 .679
  • 表中のロッテ(2000年在籍)は、KBOのロッテジャイアンツ

記録

NPB

背番号

  • 14 (1993年)
  • 20 (1995年)
  • 25 (1998年 - 同年途中)
  • 19 (1998年途中 - 同年終了)
  • 42 (2000年)
  • 6 (2002年)

脚注

  1. ^ Derrick White Stats, Fantasy & News”. MLB.com (-- エラー: 日付が正しく記入されていません。(説明). 2016年11月22日閲覧。
  2. ^ https://www.baseball-reference.com/register/player.fcgi?id=white-002der
  3. ^ Ryo Shinkawa (2016年2月17日). “【アメリカの眼】ゴームズ楽天入りは駐米スカウトとの縁。日本でも「リーダーシップと地元に愛される選手」を期待”. ベースボールチャンネル. 2021年10月17日閲覧。

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 ホーマー・ベイリー  ルー・ピネラ  デリック・ホワイト  アイラ・ダヴェンポート  ジョー・トーリ
阪神タイガース及びその前身球団の選手 大和田正海  阪口哲也  デリック・ホワイト  ハンベルト・フェルナンデス  嶋田宗彦
シカゴ・カブスの選手 ライアン・デンプスター  アラン・トランメル  デリック・ホワイト  テッド・アバーナシー  ジェリー・ヘアストン・ジュニア
デトロイト・タイガースの選手 野茂英雄  アラン・トランメル  デリック・ホワイト  ハンベルト・フェルナンデス  ベーブ・ハーマン
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 ヘクター・カラスコ  シャイロン・マルティス  デリック・ホワイト  ヘクター・アルモンテ  ジョニー・パリデス
コロラド・ロッキーズの選手 ラリー・ウォーカー  ジェイソン・グリーリ  デリック・ホワイト  エルマー・デセンス  サンディー・アロマー・ジュニア
ロッテジャイアンツの選手 金沢信彦  デリック・ホワイト  李承和  チョ正訓  宋勝準

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