デュレ
フランスの作曲家。1907年にドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》を観て音楽を志したデュレの初期の作品は、その影響を強く反映している。その後、シェーンベルクの無調の音楽の影響も受けた。スコラ・カントルムで学び、一時は「六人組」に名を連ねたこともあったが、後に身をひいている。フランス進歩主義者音楽家協会の副議長や民衆音楽同盟の議長を務めた他、フランスの共産党の機関紙『ユマニテ(L’humanite)』に音楽批評を執筆した。フランス共産党と関わりをもつようになってからは、作品に政治色がにじみ出ている。オーケストラのための作品の他、室内楽のための作品、合唱曲や曲があり、コクトーの詩に基づく《海の底の春(Le printemps au fond de la mer)》が名高い。
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