デヤン・シミッチ問題
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2006年1月11日に、セルビア国立銀行(National Bank of Serbia)副総裁が、セルビア社会党のヴラディミル・ザグラジャニン(Vladimir Zagrađanin)から10万ユーロの賄賂を受け取った現行犯で逮捕された事件に関して、ブリツは2月4日の記事中で警察やセルビア政府と全く異なる背景を主張した。ブリツの記事は、セルビア国立銀行の職員・ドゥシャン・ラリッチ(Dušan Lalić)と、当時の副首相ミロリュブ・ラブス(Miroljub Labus)の娘婿が、賄賂事件の黒幕と主張した。更に、副首相ミロリュブ・ラブスが、娘婿を起訴しないように1晩中かけて首相ヴォイスラヴ・コシュトニツァを説得したのではないかと主張した。そして、警察による捜査が上層部へと拡大したのを中止させ、国立銀行総裁ラドヴァン・イェラシッチ(Radovan Jelašić)やドゥシャン・ラリッチらの逮捕を阻止したとして、内務大臣ドラガン・ヨチッチ(Dragan Jočić)をも非難の対象とした。ブリツの主張によると、セルビア社会党のイヴィツァ・ダチッチ(英語版)は、警察による強制捜査をほんの数分前のところで免れたとしている。ブリツは、連立与党の一角として5議席でキャスティングヴォートを握る少数政党を、政権内に留めておくために捜査の恣意的な中止がされたと強調している。 嫌疑を受けた人物らは疑惑を強く否定し、ラブスはブリツに対する訴訟をすると表明した。
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