デカメトニウムとは? わかりやすく解説

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デカメトニウム

分子式C16H38N2
その他の名称デカメトニウム、Decamethonium、N,N,N,N',N',N'-Hexamethyl-1,10-decanediaminium、1,10-Bis(trimethylaminio)decane、N,N,N,N',N',N'-Hexamethyldecane-1,10-diaminium
体系名:デカメチレンビス(トリメチルアミニウム)、N,N,N,N',N',N'-ヘキサメチル-1,10-デカンジアミニウム、1,10-ビス(トリメチルアミニオ)デカン、N,N,N,N',N',N'-ヘキサメチルデカン-1,10-ジアミニウム


デカメトニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/02 12:15 UTC 版)

デカメトニウム
IUPAC命名法による物質名
データベースID
CAS番号
156-74-1 
ATCコード 無し
PubChem CID: 10921
DrugBank DB01245 
ChemSpider 10459 
UNII C1CG1S3T2W 
ChEBI CHEBI:41934 
ChEMBL CHEMBL1134 
化学的データ
化学式
C16H38N2
分子量 258.49 g·mol−1
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デカメトニウム英語: Decamethonium)または、シンキュリン英語: Syncurine)は、脱分極性筋弛緩薬(または脱分極性神経筋遮断薬)に分類され[1]麻酔導入に用いられる。

薬理学

デカメトニウムは作用時間の短く、アセチルコリンに類似し、ニコチン性アセチルコリン受容体パーシャルアゴニストとして作用する。運動終板において脱分極を引き起こし、シナプス前終末からのアセチルコリンの通常の放出のさらなる効果を阻害することにより、神経刺激が筋肉に影響するのを阻害する。結合の過程でデカメトニウムは運動終板を活性化(脱分極)するが、デカメトニウム自体は分解されないので、膜は脱分極したままであり、通常のアセチルコリン放出には反応しない。

禁忌・制限

デカメトニウムは無意識や麻酔を起こさないため、かなりの精神的苦痛を起こすとともに、患者の意思疎通が不可能になることがある。このような理由から、意識のある患者への投与は、必要な緊急事態を除いては、強く推奨されない。

デカメトニウムはイギリスで長年臨床的に使用されていたが、現在は研究目的でのみ使用可能である[要出典]

脚注

  1. ^ “Molecular conformation-activity relationship of decamethonium congeners”. British Journal of Anaesthesia 88 (5): 692–9. (May 2002). doi:10.1093/bja/88.5.692. PMID 12067008. 

関連項目



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