ディフラクティブイメージングとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 透過電子顕微鏡用語 > ディフラクティブイメージングの意味・解説 

ディフラクティブイメージング

【英】:Diffractive imaging

試料から得た回折図形フーリエ変換して試料実像取得し、元の試料合わない部分修正してフーリエ変換して回折図形を得る。実験値と不一致回折強度修正して再びフーリエ変換して実像を得る。この操作繰り返して試料真の構造像に至る手法回折図形取得する際、試料外形の2倍以上の領域ビーム照射する(オーバーサンプリング条件)。具体的にはある試料領域から得られ回折図形強度の平方根取って回折振幅とし、ランダムな初期位相与えてフーリエ変換する。得られた像は試料外形超える領域にも構造を示す。試料外形より少し大きな領域(サポートと呼ぶ)を規定しサポート超えた領域強度を0とおいて、これをフーリエ変換して回折図形を得る。得られ回折図形回折振幅実験値に置き換え、再びフーリエ変換して像を得る。このような操作繰り返すことで徐々に正し位相回復して真の試料構造像が得られる正し位相回復されるまでの反復回数は、回折図形含まれるノイズサポート形状など影響する原理的には、試料構造像の分解能取得する回折図形回折角で決まりレンズ収差影響受けないので、レンズ使った分解能像より高分解能試料構造像(振幅像と位相像)が得られる可能性がある。また結晶限らず単一分子など非周期構造試料にも適用できるカーボンナノチューブなどに応用され0.1nm程度分解能得られている。



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ディフラクティブイメージング」の関連用語

ディフラクティブイメージングのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ディフラクティブイメージングのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日本電子株式会社日本電子株式会社
Copyright(C)1996-2025 JEOL Ltd., All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS