ディエス‐イレ【(ラテン)Dies Irae】
ディエス・イレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 15:48 UTC 版)
「レクイエム (サン=サーンス)」の記事における「ディエス・イレ」の解説
「怒りの日」の冒頭は、グレゴリオ聖歌の旋律が金管楽器とオルガンで演奏され、この部分だけはベルリオーズの『幻想交響曲』を聴いているのではないかという錯覚を受ける。このモティーフがさらに全音符に拡大されて、木管により強調される。休止を挟んで4本のトロンボーンが「不思議なラッパ」を吹き鳴らし、オルガンが呼応してこれを繰り返すと合唱が「ものみなを玉座に集めん」とユニゾンで歌う。ファンファーレが鳴って「裁き手に答うれば」でクライマックスに達する。休止を挟んで、テノールの独唱が「書き物が持ち出されん。すべての物を書き記されしもの」とレシタティーヴォ風に無伴奏でと歌い、バスの独唱がこれを引き継ぐ。やがて八分音符の半音下降のモティーフがオーケストラによって繰り返され、テノールのソロが「哀れなる我何をか言えん」と歌い出し、これが合唱に引き継がれる。
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