テレビ事業の大幅縮小、液晶の最先端開発拠点へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 16:34 UTC 版)
「シャープ亀山工場」の記事における「テレビ事業の大幅縮小、液晶の最先端開発拠点へ」の解説
2017年のiPhone XよりiPhoneが有機ELに移行し、業界全体としても液晶から有機ELにシフトし始めたが、シャープを含む鴻海グループは有機ELパネルの量産を確立していないため、シャープは2019年以降の量産を目指して有機ELの開発を進める一方で、世界初となる8K液晶テレビ「AQUOS 8K」を発売するなど液晶事業にも大きな投資をしている。そのなかで、亀山工場は液晶パネル工場としては依然として世界最先端であることには変わりなく、「液晶分野で一番重要な拠点」と位置付けられ、2017年度の黒字転換を目指して液晶パネルの生産と有機ELの開発が行われている。ただし亀山工場でiPhone用有機ELパネルの量産を行う予定はなく、未来のiPhoneへの採用を目指すシャープの有機ELパネルは鄭州にある鴻海のiPhone組み立て工場(富士康鄭州工場)に併設して2018年に建設される予定の工場で、2019年より本格量産が開始される予定。 2017年現在、亀山工場と矢板工場で行われているシャープのテレビの生産台数は計数十万台とみられており、生産施設の老朽化が進んで採算が悪化している。特に亀山工場は、2017年時点で稼働中の液晶パネル施設としては世界最古となる。そのためシャープは、手作業での組み立てが多いテレビなどのアッセンブリーラインは全面的に鴻海などの海外工場に委託する方針を2017年に固めたが、国内工場はスマートファクトリー化(全自動化)を前提に、一部の液晶テレビ生産を残す方針。亀山工場では45型テレビの全自動生産ラインの設置が検討されている。 かつてiPhone用ディスプレイ専用工場だった第1工場でも、産業用8Kパネルや車載用パネルなどが製造されている。
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