テネリフェ空港の事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:46 UTC 版)
「ヤーコプ・フェルトハイゼン・ファン・ザンテン」の記事における「テネリフェ空港の事故」の解説
詳細は「テネリフェ空港ジャンボ機衝突事故」を参照 1977年3月27日、スペインのテネリフェ島にあるロス・ロデオス空港(現:テネリフェ・ノルテ空港)の滑走路上で2機のボーイング747が衝突する事故が起き、583人が死亡した。これは航空史上最悪の死者を出した事故である。KLM航空4805便に乗っていたファン・ザンテンを含む248人の乗員乗客全員と、パンナム航空1736便の335人が亡くなった(パンナム1736便の61人が生存)。 事故当時、同空港唯一の滑走路は濃霧に覆われていた。ファン・ザンテンのKLM機は離陸許可なしで離陸を試み、管制の指示で滑走路上をバックタクシングしていたパンナム機に衝突した。滑走路上を移動する間にKLMの乗員たちは背後をパンナム機がバックタクシングして来ていることに気付いていたが、離陸開始の段階では既に滑走路上から退去していると信じ込んでいた。濃霧のためパンナム機の視認は不可能だった。ザンテンの行動の原因には他にも、管制とのコミュニケーションの問題(アクセントや非標準的な表現法)などのいくつもの要素があった。彼は管制から出発準備許可 (departure clearance) を得たことをもって離陸許可 (take-off clearance) を得たと誤解し、一方で管制塔側はKLM4805便が指示通りに滑走路上で待機していると考えていた。
※この「テネリフェ空港の事故」の解説は、「ヤーコプ・フェルトハイゼン・ファン・ザンテン」の解説の一部です。
「テネリフェ空港の事故」を含む「ヤーコプ・フェルトハイゼン・ファン・ザンテン」の記事については、「ヤーコプ・フェルトハイゼン・ファン・ザンテン」の概要を参照ください。
- テネリフェ空港の事故のページへのリンク