ティスランの判定式とは? わかりやすく解説

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ティスランの判定式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/06 15:21 UTC 版)

ティスラン・パラメータ」の記事における「ティスランの判定式」の解説

具体的に太陽-木星-彗星という三体系について考える。彗星質量は他の二体に比べて極めて小さく彗星木星軌道与え影響無視できる制限三体問題)。木星公転運動の離心率は 0.0489 でありその軌道はほぼ円運動である。 彗星軌道木星から十分に離れていればケプラーの法則に従う楕円形であるが、木星近傍通過する木星重力による摂動を受け、軌道大きく変化し得る。その結果木星近傍通過する前後で、同一彗星であるにもかかわらずその軌道大きく異なっているように見える。そのため、異な時刻別の位置観測され彗星が同じひとつの彗星であるか、それとも異なるふたつの彗星であるかが問題となる。 これが同一彗星であるならば、彗星長半径離心率軌道傾斜角摂動前後での値 a {\displaystyle a} , a ′ {\displaystyle a'} , e {\displaystyle e} , e ′ {\displaystyle e'} , i {\displaystyle i} , i ′ {\displaystyle i'} はティスランの判定式 a J a + 2 cosi a a J ( 1 − e 2 ) = a J a ′ + 2 cos ⁡ i ′ a ′ a J ( 1 − e ′ 2 ) {\displaystyle {\frac {a_{\mathrm {J} }}{a}}+2\cos i{\sqrt {{\frac {a}{a_{\mathrm {J} }}}(1-e^{2})}}={\frac {a_{\mathrm {J} }}{a'}}+2\cos i'{\sqrt {{\frac {a'}{a_{\mathrm {J} }}}(1-e'^{2})}}} ( a J {\displaystyle a_{\mathrm {J} }} は木星軌道長半径)を近似的に満足する。これは円制限三体問題における保存量であるヤコビ積分から導かれるそれ故にこの等式成立する彗星同一のものである可能性高く、これにより彗星同一性判定できる

※この「ティスランの判定式」の解説は、「ティスラン・パラメータ」の解説の一部です。
「ティスランの判定式」を含む「ティスラン・パラメータ」の記事については、「ティスラン・パラメータ」の概要を参照ください。

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