ツバロン製鉄との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/04 01:02 UTC 版)
日本の鉄鋼メーカーが他国の鉄鋼業に参画する例は1950年代後半以降ウジミナス(ブラジル)や宝山鋼鉄(中華人民共和国)などがあるが、川鉄はブラジルのツバロン製鉄 (Companhia Siderúrgica de Tubarão S.A., CST) の計画に携わった。 計画が浮上したのは1970年代前半で、当時千葉・水島製鉄所を建設していた川鉄は、第3の拠点の建設を目指していた。1973年、川鉄がツバロン製鉄のプロジェクトに参画することが決定する。そして1974年、ブラジル政府が推進主体として設立した鉄鋼公社・シデルブラスと、イタリアのフィンシデルの3社の共同出資で、ツバロン製鉄が設立された。9年後の1983年11月、エスピリトサント州ヴィトーリアにおいて銑鋼一貫製鉄所の火入れが行われ、ブラジルで4番目の一貫製鉄所として操業を開始した。 操業開始後も取引・資本関係を持ち、JFEグループの発足後も資本関係があったが、2005年に当時約10%保有していたツバロン製鉄の株式をすべてアルセロール(現・アルセロール・ミッタル)に売却したため資本関係が解消された。その後ツバロン製鉄はアルセロール・ミッタルのグループ会社となり、2007年にアルセロールミッタル・ツバロン (ArcelorMittal Tubarão) に社名を変更している。
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