チンボラソ火山 1738年
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「シェハリオンの実験」の記事における「チンボラソ火山 1738年」の解説
フランスの二人の天文学者、ピエール・ブーゲとシャルル=マリー・ド・ラ・コンダミーヌはこの種の実験を最初に試みており、その測定は1738年にエクアドルのチンボラソ火山 (6,268-メートル (20,564 ft)) で実施された。彼らの遠征では1735年にフランスから南米に向かい、地球の回転楕円体説の検証のため赤道付近の子午線上の緯度1度に相当する子午線弧長を測量したが、それは変位角実験の機会を利用したものであった。1738年12月、気候と地形による厳しい条件下で彼らは標高4,680mと4,340mにおいて二つの実験を挙行した。ブーゲは1749年の論文の中で、8 秒の変位角を検出することに成功した、と記しているが、その結果の重要性を控えめに表現しており、その実験結果はフランスあるいはイギリスにおいてさらに容易な条件の下での実験結果よりも良好であろうことを示唆している。エドモンド・ハレーを含む当時の思想家が指摘していた「地球が中空の殻ではありえないこと」が少なくともその実験によって証明された、とブーゲは追記している。
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