チューネンの農業立地論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 14:00 UTC 版)
「農業立地論」の記事における「チューネンの農業立地論」の解説
詳細は「ヨハン・ハインリヒ・フォン・チューネン」を参照 19世紀のドイツでは農政改革が行われ、資本家が労働者を雇用して農業を行うようになったため、効率的な農法の考案が期待されていた。農学者のテーアは輪栽式農業の普及を提案したが、チューネンは輪栽式農業が常には有効ではないと考え、この証明として『農業と国民経済に関する孤立国』(以下、『孤立国』)を著した。 『孤立国』では土壌の肥沃さの違いは考慮されず、農業方式別での農地分布は都市からの距離のみに依存するとモデル化のうえ農業立地が検討され、チューネン圏が考案された。チューネン圏では、都市の周囲は自由式農業、林業、輪栽式農業、穀倉式農業、三圃式農業、牧畜の順に同心円状に囲まれている。これは、都市から離れていくにつれ運送費が上がるため、都市近郊では収益性の高い産業が卓越し、都市から離れていくにつれ収益性が低下するためである。 なお、チューネンの考案の後にブリンクマンやダンが農業立地論を提案している。
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