チェンバーズ・インフォメーション・フォー・ザ・ピープル
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「チェンバーズ百科事典」の記事における「チェンバーズ・インフォメーション・フォー・ザ・ピープル」の解説
チェンバース社は、百科事典を出版する以前に、1835年から『チェンバーズ・インフォメーション・フォー・ザ・ピープル』(Chambers's Information for the People)という出版物を制作していた。これは、『ペニー・サイクロペディア(英語版)』(Penny Cyclopaedia)などと同様、中産階級や労働者階級を対象とした安価な事典だった。そのため、庶民が興味を持ち、自己啓発に役立つようなテーマのみを取り上げていた。また、本の外見の威厳を保つためだけにある装飾を廃した。この事業は成功し、初年度に7万部を売り上げた。初版は、番号のついた48件の「論考」と、番号のない序論"An Account of the Earth, Physical and Political"で構成されていた。1842年と1848年には2巻本の改良版が出版された。1860年にチェンバース兄弟がより大規模な百科事典の初版を出版する直前の1857年には第3版が出版された。さらに1875年と1884年には2巻の新版が出版され、いずれも第5版と呼ばれている。 1848年にアメリカのJ・B・リッピンコット社(英語版)がアメリカ版の初版を発行した。アメリカ版は、出版社を変えながら、1856年に第15版が刊行され、最終的に1867年まで出版されていた。 1873年(明治6年)、日本の文部省が『チェンバーズ・インフォメーション・フォー・ザ・ピープル』の日本語への翻訳を行い、『百科全書』として出版された。この事典は「チャンブルの百科全書」とも呼ばれた。
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