ダヤン・ハーンの6トゥメン(六万人隊)
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「ダヤン・ハーン」の記事における「ダヤン・ハーンの6トゥメン(六万人隊)」の解説
ダヤン・ハーンは長らく分裂状態にあったモンゴル高原の諸部族を再統一し、6つのトゥメン(万人隊)に再編成した。この6つのトゥメンは多くのモンゴル年代記で「ダヤン・ハーンの6トゥメン」として特筆されている。「6トゥメン」という概念は広くモンゴル人の間に受け容れられたため、17世紀に編纂されたモンゴル年代記ではこの時代の政権を指して「6トゥメンのモンゴル国(ǰirγurγan tümen Mongγol ulus)」とも表現している。 「ダヤン・ハーンの6トゥメン」は左翼(チャハル、ハルハ、ウリヤンハン)と右翼(オルドス、トゥメト、ヨンシエブ)に分類され、前者を「左翼3トゥメン(ǰegün γurban tümen)」、後者を「右翼3トゥメン(baraγun γurban tümen)」と呼称することもある。 また、モンゴル年代記の1つ『シラ・トージ』にはダヤン・ハーンの6トゥメンを称える「6トゥメン讃歌」が所収されている。この「6トゥメン讃歌」はオルドス市エジェン・ホローに位置するチンギス・ハーン廟にも「幸いある宴の儀式(Qutuγtu qurim-un tügel)」として伝えられており、モンゴルの各地方で様々な様式で歌われてきたものと見られる。
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