タスマニアバンとは? わかりやすく解説

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タスマニアバン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 07:51 UTC 版)

タスマニアバン
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ツル目 Gruiformes
: クイナ科 Rallidae
: バン属
Gallinula
: タスマニアバン
G. mortierii
学名
Gallinula mortierii
(Dubus, 1840)
和名
タスマニアバン
英名
Tasmanian Native-hen

タスマニアバン(たすまにあ鷭、学名:Gallinula mortierii) は、ツル目クイナ科に分類される鳥類の一種である。

分布

オーストラリアタスマニア島固有種

形態

体長約42-45cm。体の上面はオリーブ色がかった灰茶色で、頭頂部から頸、背中、腰、上尾筒にかけてはやや赤みを帯びている。脇の部分に白い斑がありよく目立つ。尾は黒色。体の下面は青みがかった灰色である。虹彩は赤色、嘴は緑がかった黄色、脚は灰色である。

生態

水辺のアシ類やシダ類が茂っている湿地や河川、水路などに生息する。翼は短く、飛翔力は退化している。主に早朝や夕暮れ時に活動し、日中は茂みに隠れていることが多い。

植物の芽や葉、昆虫類カタツムリなどの軟体動物を食べる。

1夫1妻のこともあるが、多くの場合1妻多夫の形で繁殖する。1羽の雌と複数の雄、昨年生まれた幼鳥で小さな群れを形成し、縄張りを持っている。繁殖はこの群れの中で行われる。繁殖期は主に8-12月で、降雨量が多い時は年に2回繁殖する。湖沼や湿地の水辺の茂みの中に営巣し1腹4-9個の卵を産む。抱卵や育雛は雌雄共同で行う。バン同様、幼鳥が両親の育雛を助けるヘルパーとして活動する行動が確認されている。

参考文献

  • 黒田長久、森岡弘之監修 『世界の動物 分類と飼育10-II (ツル目)』、東京動物園協会、1989年、78、165頁。
  • 『動物たちの地球 18 タンチョウ・ヤンバルクイナ・バンほか』、朝日新聞社1991年、184頁




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