タスマニアオオガニ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/02 09:34 UTC 版)
タスマニアオオガニ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タスマニアオオガニ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Pseudocarcinus gigas (Lamarck, 1818) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Cancer gigas Lamarck, 1818[1] |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
タスマニアオオガニ オーストラリアオオガニ |
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英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Tasmanian giant crab Tasmanian king crab |
タスマニアオオガニ(Pseudocarcinus gigas)は、甲殻亜門・十脚目・短尾下目・イソオウギガニ科に属するカニの一種。
生息地
オーストラリア南西部とタスマニア島近辺の海域の、水深30~500mに住む。
形態
甲幅が最大で46cmに達し、体重も13kgになる巨大なカニで、体重や脚を拡げた大きさではタカアシガニに及ばないものの、甲幅ではこちらに軍配が上がる。雌のサイズは雄の半分ほどである。磯に住むイソオウギガニが5cmほどの小型のカニであるのに対し、近縁種ではあるが巨大になる。
甲羅は赤に黄色が混じり合った色で、ハサミの爪の先は黒。ハサミは右側が大きい。節足動物のハサミとしても最大級の大きさとなる。
生態
成長は遅く、長命である。軟らかい堆積物上に生息し、固着性、または動きの遅い貝・ヒトデ・甲殻類などを捕食する。雌の半数が甲長125mmで性成熟し、6-7月に交尾する。50-200万個の卵を4か月抱卵した後、大陸棚外縁に移動して卵を孵化させる[2]。平均して孵化から54.0日でメガロパ幼生に、91.8日で稚ガニになる[3]。
漁法
現地では食用として捕獲している。以前はミナミイセエビ(Jasus edwardsii)漁で混獲されていたが、1990年代から本種を対象とした漁が行われるようになった[2]。
主にカニ篭で捕獲するが、資源保護のため、カニの再生能力を活かし、ハサミ脚を切断した後に海に放し、再び脱皮して大きくなるのを待つという。2004年には年間の漁獲量が62.1トンに制限されている。
出典
- ^ WoRMS
- ^ a b No_345_SA_Giant_Crab_Fishery_Assessment_Report_2007_08Final_Report
- ^ Caleb Gardner, Rodolfo Quintana, Larval development of the Australian giant crab Pseudocarcinus gigas (Lamarck, 1818) (Decapoda: Oziidae) reared in the laboratory, doi:10.1093/plankt/20.6.1169
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