ソフトバンクとディッシュ・ネットワークの買収合戦
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「スプリント (企業)」の記事における「ソフトバンクとディッシュ・ネットワークの買収合戦」の解説
2012年10月15日に、ソフトバンク社長、孫正義とスプリント・ネクステルCEOのダン・ヘッセは東京で共同記者会見を行い、両社の取締役会が、ソフトバンクが201億ドル(約1兆5,000億円)でスプリント・ネクステルの株式70%を取得することを承認した、と発表した。 2012年12月17日に、クリアワイアの非スプリント保持分、残り49.6%の株式を、一株あたり2.97ドル、総額22億ドルで買い取ることで、クリアワイアと合意した、と発表した。 2013年1月28日に、米司法省が連邦通信委員会(FCC)に中国企業との取引に安全保障上の懸念があるとして買収審査を保留するよう要請した。 2013年4月15日、ディッシュ・ネットワークは、総額255億ドルで買収する提案を行った。 2013年6月10日、ソフトバンクは、スプリント・ネクステルに対する買収額を15億ドル上乗せして、216億ドルとし、78%の株式を買い取る買収案を発表した。 2013年6月13日、クリアワイアの取締役会は、ディッシュ・ネットワークによる買収案に応じるよう、株主に勧告した。 2013年6月20日、クリアワイアの取締役会は、スプリント・ネクステルが、株式買い取り価格を、US$3.40からUS$5.00に引き上げたのをうけて、株主へ、ディッシュ・ネットワークではなくて、スプリントのオファーを受けるように、勧告した。この時点でのディッシュ・ネットワークの公開買付け価格は、US$4.40。 2013年6月25日、スプリント・ネクステルの株主総会が開催され、株主投票の結果、ソフトバンクによる買収案が承認された。 2013年6月26日、ディッシュ・ネットワークは、クリアワイア株式に対するTOBを実質的に取り下げる旨を発表した。 2013年7月5日、FCCは、ソフトバンクによるスプリント・ネクステルの買収およびスプリント・ネクステルによるクリアワイアの100%子会社化について、パブリックインタレストに合致し、ワイヤレスブロードバンドサービスの普及と競争を促進するとして、ほぼファイリングされた内容どおりを承認した。拒絶をもとめる請願に対しては、すべて却下した。 2013年7月8日、ソフトバンクは、スプリント・ネクステルの買収の完了予定日を7月10日と発表した。買収総額は216億ドル。 2013年7月9日(米国時間)、スプリントはクリアワイアを100%子会社として買収を完了した。これによりクリアワイア(NASDAQ: CLWR)は上場廃止となった。
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