ソバナとは? わかりやすく解説

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そば‐な【蕎麦菜】

読み方:そばな

キキョウ科多年草山地自生し、高さ約90センチ互生し長卵形で縁にぎざぎざがある。夏から秋紫色釣り鐘状の花を下向きに開く。


薺〓

読み方:ソバナ(sobana), サキクサナ(sakikusana), ヌエクサ(nuekusa)

キキョウ科多年草


岨菜

読み方:ソバナ(sobana)

キキョウ科多年草

学名 Adenophora remotiflora


蕎麦菜

読み方:ソバナ(sobana)

キキョウ科多年草

学名 Adenophora remotiflora


薺〓

読み方:ソバナ(sobana), サキクサナ(sakikusana), ヌエクサ(nuekusa)

キキョウ科多年草

学名 Adenophora remotiflora


ソバナ キキョウ科

ソバナ
キキョウ科
収穫時期 食べられる部位
4月~5月 若菜・花

花 花

味わう

若菜、花は、くせがほとんどなく、どんな料理にも合う。和え物おひたし、汁の実、油炒めなどに。

薬効

漢方では、腫れもの毒虫毒蛇解毒に使う。


DATA
山の険しい道を岨道そばみち)というが、その岨(そば)に生えという意味からソバナと呼ばれている。
花はツリガネニンジンとよく似ているが、のつき方がツリガネニンジンは一カ所に3~4づつかたまってつくのに対し、ソバナは一枚づつ互生しますので簡単に見分けらる。

ソバナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 19:45 UTC 版)

ソバナ
2008年8月 福島県会津地方
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Asterdiae
: キキョウ目 Campanulales
: キキョウ科 Campanulaceae
: ツリガネニンジン属
Adenophora
: ソバナ A. remotiflora
学名
Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq. (1866)[1]
和名
ソバナ(岨菜)
下位分類群

品種

  • ホソバソバナ A. r. f. angustifolia[2]
  • ケソバナ A. r. f. hirsuta[3]
  • シロソバナ A. r. f. leucantha[4]

ソバナ(岨菜[5]、蕎麦菜[5]・杣菜[6]、学名: Adenophora remotiflora[5])は、キキョウ科ツリガネニンジン属[5]多年草和名は「杣菜(そまな)」と漢字で書かれ、杣は木こりのことを指した言葉で、山道に生える菜の意味がある[6]

分布と生育環境

日本では本州四国九州に、アジアでは朝鮮半島中国に分布する[5]。平地沿いの低山から山地の草原や林内、林縁、沢沿いなどの、やや湿った傾斜地などに、大小の集団を作って自生する[5][7]

特徴

多年生草本[7]。茎はやや傾斜して直立し、高さは40 - 100センチメートル (cm) ほどになり、中空で折ると白い乳液が出る[7][6]。乳液はキキョウほど強くはない[6]は茎に互生[5]、茎の下部につく葉には葉柄がある[5]。葉柄のつく葉の形は広卵形で、花がつく茎の上部は広披針形になり、いずれも葉の先は尖り基部はほぼ円形、縁ははっきりした鋭い鋸歯状がある[5][7][6]。ほとんど無毛で、若葉のときは強い光沢がある[6]

花期は夏(8 - 9月ごろ)[7]。枝の先が分かれて青紫色の円錐状に近い鐘形のをややまばらに咲かせる[5][7]。大きい株になると枝を数段に互生させ、多数の花をつける。花のがく片は披針状で全縁。雌しべは突出する[6]花冠の先は5裂し、先端は少し反り返る[7]

茎の下部につく葉には葉柄がつく

山菜

春の出たばかりの黄色味を帯びている若い芽は、山菜として食用にされる[5][7]。採取時期は関西以西が4月、関東地方が4 - 5月、東北・中部の寒冷地は5月ごろとされ[7]、根元から摘んで採取する[6]。さっと茹でて水にさらし、おひたし酢の物、ごま・酢味噌などの和え物などにし、生のまま天ぷら、汁の実にする[7]。クセがほぼないためさまざまな料理に使える[7]。歯切れがよく美味であり[5]、飢饉の時には蕎麦の代用品として主食同様に用いられたと推測される[5]。花は軽く茹でて酢の物にできる[7]

近縁種

脚注

  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq. ソバナ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月30日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq. f. angustifolia Makino ホソバソバナ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月30日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq. f. hirsuta (Honda) Sugim. ex Yonek. ケソバナ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月30日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Adenophora remotiflora (Siebold et Zucc.) Miq. f. leucantha Honda シロソバナ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年4月30日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m ソバナ| 森林からのおくりもの”. www.rinya.maff.go.jp. 関東森林管理局. 2023年1月23日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h 吉村衞 2007, p. 70.
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 高橋秀男監修 2003, p. 133.

参考文献

関連項目





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