セレナーデの祖形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 04:33 UTC 版)
夜に演奏される音楽の歴史は紀元前に遡ることができる。古代ギリシアでは、夜に野外で恋人を褒め称えるために歌われる「扉の前で」と呼ばれる音楽ジャンルが存在した。こんにち口語に残っている「セレナーデ」も、親しい相手やその他の称賛すべき人物のために、夕方しばしば屋外で演奏される音楽を指す。このような意味によるセレナーデは、中世もしくはルネサンスにさかのぼり、「セレネイド(serenade)」という英語は、通常はこの慣わしに関連して使われる。 たいていは一人の歌い手が、携行可能な楽器(リュートやギターなど)を手ずから弾きつつ熱唱する、というパターンはあるが、特定の音楽形式が存在するわけではない。この意味でのセレナーデは、時代が下がってからも登場し、しばしば古い時代を舞台とするオペラのアリアに見受けられる(たとえばモーツァルトの『ドン・ジョヴァンニ』など)。
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