セラミック溶射
耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性などセラミックスのもつ特性を付与するために、金属表面にセラミックス粉末を溶融状態で吹き付け、セラミックス被膜をつくる方法。溶射に用いられるセラミックスはアルミナ、ジルコニアなどの酸化物セラミックスが多い。これらセラミックスは溶射時、粉末で使用される場合が多く、粒径は数μmで、溶射後研摩加工はしなくてもよい。また、セラミックスは融点が高いものが多く、溶射する熱源は十分に高温のものが必要で、炎の中心部温度が数万度であるプラズマが主として用いられている。用途としてはその特性を利用してロケットのノズル、ICやLSI回路の電気絶縁性被膜など航空機、自動車、機械、金属冶金、化学・石油プラント、さらにはスポーツ、家庭用品、厨房関連など多方面で用いられている。
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