セナの快走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 03:39 UTC 版)
「1987年日本グランプリ (4輪)」の記事における「セナの快走」の解説
なおその後方では、スタート時の混乱をうまく生かして好スタートを切ったセナが、混乱の結果順位を落とした同胞のライバルであるピケを終始ブロックし続けた。セナの直後を走り続けた末に、ピケのウィリアムズ・FW11Bのラジエターにはタイヤかすやゴミがコーティングされ、水温計は通常より20℃近く上昇を示しオーバーヒート。エンジントラブルを発生させたピケ車は黒いオイルをマシン後部から吹き出しながら46周目にピット・イン。ピケは鈴鹿で土曜日にワールドチャンピオンを獲得したが、日曜にリタイアと結果を残せなかった。 その後セナはペースを上げ、先行するベルガーとヨハンソンが1分48秒台で周回していた終盤49周目にセナは1分45秒台を連発しヨハンソンに迫った。ペースを上げられないままのヨハンソン(バックミラーがオイルで汚れ、背後に迫るセナを認識できずにいた)を最終ラップのヘアピンコーナーでパスし、セナが2位に上がった。スタートに失敗したアルボレートは序盤の24位から追い上げを見せ4位に入賞し、続く5位は中盤は燃費走行に徹し、後半にペースを上げて中嶋、チーヴァーらとのバトルを制したベネトン・フォードのティエリー・ブーツェンが手にした。
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