スンナ・ハディース拒絶主義(クルアーン主義)的見解
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 05:33 UTC 版)
「スンナ」の記事における「スンナ・ハディース拒絶主義(クルアーン主義)的見解」の解説
唯一クルアーンのみを奉ずるムスリムは、疑わしい点のあるムハンマドのスンナ・ハディースを拒絶する。彼らはハディース批判の歴史はムハンマドの時代にも根拠を辿ることができると主張し、ムハンマドの役目はクルアーンを人びとに届けること、ただそれだけであるという以下のようなクルアーンの教えに従うのである。 「汝はただお告げを伝えさえすればそれで結構」(42:48) 「が、いずれにしても汝の役目はただ(我らの意向)を伝えさえすればよい」(13:40) 「使徒の務めはただ(神からの)伝言を伝えるだけ」(5:99) さらにまたクルアーンのみを奉ずるべきとする人びとは、ムハンマドの伝えたかったのはただクルアーンのみであったとし、以下の章句を挙げる。 「せっかく、こうしてお前たちのお諭を盛った啓典を下してやったに、お前たちそれがわからないのか」(21:10) 「もしも彼(マホメット)が我ら(アッラー)のお言葉と詐ってでまかせな言葉を喋っているのであれば、彼の右手をむんずと掴み、大動脈をぶっつり切ってやったであろう」(69:44-46) つまりクルアーン主義を標榜するムスリムは、ただ一つ、クルアーンというアッラーのスンナ・ハディースを認めるのである。
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