スペイン内戦に参戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:50 UTC 版)
「ジョージ・オーウェル」の記事における「スペイン内戦に参戦」の解説
スペインでは王政が倒れ、内戦が起きていた。彼は1936年に「新聞記事を書くつもり」でスペインを訪れたがバルセロナでの「圧倒的な革命的な状況」に感動して、1937年1月、フランコのファシズム軍に対抗する一兵士としてトロツキズムの流れをくむマルクス主義統一労働者党(POUM)アラゴン戦線分遣隊に参加し、伍長として戦線へ赴いた。そこでオーウェルは、人民戦線の兵士たちの勇敢さに感銘を受ける。また、ソ連からの援助を受けた共産党軍のスターリニストの欺瞞(ぎまん)に義憤を抱いた。 5月に前線で咽喉部に貫通銃創を受け、まさに紙一重で致命傷を免れる。傷が癒えてバルセロナに帰還するとスターリン主義者によるPOUMへの弾圧が始まっており、追われるようにして同年6月にフランスに帰還する。 1938年4月、スペイン内戦体験を描いた『カタロニア讃歌』を刊行する。彼の存命中には初版1500部のうち900部が売れたという。
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