スピン・軌道相互作用とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 工学 > 透過電子顕微鏡用語 > スピン・軌道相互作用の意味・解説 

スピン・軌道相互作用

【英】:spin orbit coupling

電子スピンsと軌道角運動量lが平行のときと反平行のときで、相互作用大きさが違うので二つの状態は異なエネルギー状態をとる。2p電子ではエネルギーの低いほうから順にL2 (全角運動量j = l - s =1/2)とL3 (全角運動量j = l + s =3/2)とができる。EELSにおいて2p状態から3d占有バンドへの遷移(Lエッジ)ではエネルギーロスの小さいほうからL3、L2の順にスペクトル現れる。これらのスペクトル占有状態エネルギー分裂(数eV〜20eV)を与えるものなので、EELS解析での目的である非占有状態についての情報与えるものではない。ただL3/ L2強度比は2:1になるはずだが非占有状態状態密度化学結合状態)の影響受けて変化する。この強度プロファイル計算比較する3d電子価数についての情報得られる計算にはコアホール相互作用3d電子電子相関価数などを入れなければならない。L3とL2強度比L3/L2ハイスピンのとき大きく、ロウスピンのとき小さ傾向がある。

関連する用語



このページでは「透過電子顕微鏡基本用語集」からスピン・軌道相互作用を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からスピン・軌道相互作用を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からスピン・軌道相互作用 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スピン・軌道相互作用」の関連用語

スピン・軌道相互作用のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スピン・軌道相互作用のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日本電子株式会社日本電子株式会社
Copyright(C)1996-2025 JEOL Ltd., All Rights Reserved.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS