スバル_(文芸雑誌)とは? わかりやすく解説

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スバル (文芸雑誌)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/08 17:17 UTC 版)

スバル
第1号の表紙、和田英作
ジャンル 文芸雑誌
刊行頻度 月刊
発売国 日本
言語 日本語
出版社 昴発行所
発行人 石川啄木、江南文三
刊行期間 1909年1月 - 1913年12月
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スバル』は、1909年から1913年までに刊行されたロマン主義的な文芸雑誌である。月刊。通巻60冊。菊判200頁内外。定価30

概要

文芸雑誌「明星」の廃刊後、森鷗外与謝野寛(鉄幹)与謝野晶子らが協力して発行した。創刊号の発行人は石川啄木が務めた。石川、木下杢太郎高村光太郎北原白秋平野万里吉井勇らが活躍し、反自然主義的、ロマン主義的な作品を多く掲載し、同人らはスバル派と呼ばれた。「パンの会」とともに後期ロマン主義を主導した。

発行費用は同人でもあった弁護士の平出修が負担し、発行所も平出の自宅だった[1]

掲載作品

森鴎外は『ヰタ・セクスアリス』(発売禁止になった)『青年』『』などを掲載した。

石川啄木は創刊時から1年間にわたり同誌の発行名義人を務めており、その時期に『赤痢』『足跡』などの小説も発表したが、『足跡』は連載第1回が『早稲田文学』で「新らしい(原文ママ)作家らしい態度から見ると(木下)杢太郎氏や(与謝野)晶子氏の方がヅッと進んで居る」と評されて続けるのを断念し、『葉書』に対して雑誌『新声』で「何処といって取柄のない小説で、別に取立てて評する程の価値もなさそうだ」と酷評されるなど、小説家としての評価を得ることはできなかった[2]

脚注

  1. ^ 岩城之徳『石川啄木伝』筑摩書房、1985年、p.317
  2. ^ 岩城之徳『石川啄木』吉川弘文館<人物叢書(新装版)>、1985年、pp.176-177

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